シソ科ツルハッカ属

ヤンバルツルハッカ

Leucas chinensis (Retz.) R.Br.

ヤンバルツルハッカ
東京都小笠原村 2007. 7. 10

道端などでよく見かけるミントの類に似た植物。名前に反して ツルにはならず,せいぜい倒伏してやや横に拡がる程度。 毛深くて丸っこい葉がかわいい。

手許の資料でははっきりしたことは分からないが,花序の様子が シソ科トウバナ属のクルマバナに似ているということで, ヤンバルクルマバナという名でも呼ばれるらしい。 ところが,本家のクルマバナにも沖縄地方に分布 する亜種が知られており,その和名はオキナワクルマバナ。 はっきりいって紛らわしい。そのせいか,両者を 取り違えている人もいるようだ。

実際にはツルハッカ属とトウバナ属は全く別物なので, 両者の見た目は随分と異なる。オキナワクルマバナは 毛深い点を除けばクルマバナと変わらないので, 花序のボリュームはずっと大きく,花の色も 淡紅色。また,ヤンバルツルハッカの萼筒が ほぼ均等に10裂するのに対し, オキナワクルマバナでは上下にそれぞれ3裂・2裂と分かれる。 この違いは分類学的にはかなり大きい。

【生育地】 海岸近くの原野,路傍
【生活史】 多年草
【花期】 ほぼ周年
【分布】 台湾,南中国; 南西諸島(口之島以南の各島),小笠原諸島(母島のみ?)に帰化

ヤンバルツルハッカ
沖縄県与那国島 2004. 3. 19