ラン科ムカゴトンボ属

タカサゴサギソウ

Habenaria formosanus Matsum. et Hay. ex Schltr.

タカサゴサギソウ
沖縄県西表島 2005. 3. 12

南西諸島で見られる植物の和名には,しばしば聞き慣れない地名が含まれている。例えば コウシュンカズラの「恒春」,カショウクズマメの「火焼」,コウトウシランの「紅頭」,キールンカンコノキ の「基隆」。これらはいずれも台湾の都市やその周辺の島々の名前である。

タカサゴサギソウの「高砂」も地名由来の言葉で,そのものずばり台湾という意味である。ただし, 向こうの国の言葉ではなく,琉球言葉の「タカサング」がなまったものであるらしい。 サギソウの名を冠するランの中では最も南に分布する種類のひとつであり,3裂する唇弁の左右の裂片が水平に長く 伸びる様子が特徴的。地味な種類だが,園芸目的の盗掘などによって個体数が減少しており, 国のレッドリストで絶滅危惧TB類に指定されている。

【生育地】 亜熱帯の湿地や湿った草原
【生活史】 多年草
【分布】 沖縄,石垣,西表 −台湾
【花期】 11月〜3月
【備考】 中国大陸には花冠が黄緑色である点を除けばそっくりなH. tentaculatus が知られる

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