シソ科キランソウ属

シマカコソウ

Ajuga boninsimae Maxim.

シマカコソウ
東京都小笠原村 母島 2008. 1. 18


シマカコソウ(植栽)
東京都小笠原村 母島 2008. 1. 18

サイズの割に花筒が長い印象のある純白の花冠が印象的なキランソウの仲間。 島の固有植物の中でも個体数が少ない部類に入り,開花株に出会うだけでもひと苦労である。

似たような特徴は,同じく小笠原諸島にのみ分布する シソ科植物であるムニンタツナミソウの花にも見られるものであり,なかなか興味深い。 口吻の長い夜行性のガに花粉を運んでもらう植物はしばしばこの手の花を咲かせるのだが,本種もガ媒花なのだろうか。

カコソウは漢字で書くと「夏枯草」となり,夏の間に地上部が枯れてなくなることを意味する。 葉や茎はおろか花にまで細かい毛が密生している点,走出枝を出して這い回る点はジュウニヒトエに似ているが,上述のとおり花の形態はかなり異質なもの。また、 花序のボリュームがやや小さい点,走出枝を出して這い回る点なども異なる。

【生育地】 山地のやや湿った林縁など
【生活史】 多年草
【分布】 小笠原諸島(父島,母島); 日本固有
【花期】 12〜1月