キク科コトブキギク属

コトブキギク

Tridax procumbens L.

コトブキギク
東京都小笠原村 2009. 8. 12

小笠原,とりわけ父島では,最もポピュラーな外来雑草のひとつである。乾燥した痩せ地を好むらしく, 街中ではアスファルトの隙間,山の中の道沿いでは路肩に露出した岩盤にへばり着いている姿をよく見かける。

頭花は先端が3裂したクリーム色の舌状花と黄色い筒状花で 構成されており,ハキダメギクによく似ている。しかし,草姿がまったく違うので,見間違えることはまずない。 植物体のサイズに不釣り合いなまでに長い花茎をひょろひょろと伸ばして,その先端にひとつだけ頭花をつけるのだ。 ハキダメギクを普通の人間にたとえるなら,本種はさしずめ,ろくろ首。そのプロポーションの極端さのため, 引いた構図の写真を綺麗に撮るのはとても難しい。

わざわざこんなアンバランスな構造にするメリットは, 何処にあるのだろう。地面から登ってきて花を食害する昆虫に対する嫌がらせだろうか。それとも, 冠毛が付いた果実を効率的に風に乗せて,遠くまで飛ばすためだろうか。島での生育状況をみている限り, 種子散布はうまくいっているようではある。

【生育地】 路傍,荒れ地など
【生活史】 多年草
【分布】 熱帯アメリカ原産; 世界の熱帯〜亜熱帯に広く帰化
【花期】 周年