ゴマノハグサ科オトメアゼナ属

キバナオトメアゼナ

Bacopa procumbens (Mill.) Greenm.

キバナオトメアゼナ
東京都小笠原村 2008. 6. 2

ミゾホオズキとアゼナをつぎはぎにしたような草姿をもつ舶来の植物。 花の色と萼片のかたちは前者に,それ以外の部分は後者によく似ている。

小笠原の植物研究家のN氏によって標本が採集されたのが1980年頃,学術誌に報告されたのが1999年だから, 外来種としての歴史は新しい方である。しかし,少なくとも父島ではすでに至るところに広がっている。 二見港周辺の街中はもちろんのこと,三日月山,夜明道路沿い,中央山の散策路,小湊などで その姿を確認している。生えている環境をみるかぎり,乾燥への耐性はアゼナよりずっと強いようだ。

現在のところ,本種が定着しているのは日本では小笠原諸島だけのようだが,東南アジアに広く帰化しているので, 南西諸島ではいつ入ってきてもおかしくないだろう。また,最近になって花の大きい園芸品種が メカルドニアの名で市場に流通しているらしいので,内地の路傍でも姿が見られるようになるかもしれない。

【生育地】 路傍のやや湿った場所など 
【生活史】 一年草 
【分布】 熱帯アメリカ原産; 小笠原諸島,マレーシア,インドなど熱帯地方に広く帰化
【花期】 小笠原では盛夏をのぞきほぼ周年


キバナオトメアゼナ
東京都小笠原村 2008. 6. 1