マメ科クズモダマ属

カショウクズマメ

Mucuna membranacea Hayata

カショウクズマメ Mucuna membranacea
沖縄県西表島 大富 2003. 3. 9

漢字で書くと「火焼葛豆」。火焼とは,台湾の近くにある離島・ 火焼島(現・緑島)のことで,葛はいうまでもなく秋の七草のクズ。 道端の日当りの良い場所などで通り抜けにくいヤブを作っていたり, 葉が3枚の大きな小葉から構成される点などは,確かにクズを彷彿とさせる。 ところが,花や果実は南方系の植物らしい独特のものだ。

花は形こそ普通のマメ科の植物と同じだが,ほとんど黒に近い紫色。 長さは5cm近くとかなり大きく,更にそれを房のようにまとめて 咲かせるため,異様な存在感を感じさせる。 そして,それに輪をかけて見応えがあるのが,果実。表面には, 迷路を思わせるヒレのような構造が発達しており,更に 褐色の剛毛が生えている。節やくびれが目立たないので,マメ科 らしくない。 若い果実

莢の中には,平たいレンズのような形をした種子が入っている。変わった斑模様があるため,装飾品に使われることもあるようだ。

【生育地】 陽当たりの良い山野や路傍
【生活史】 多年生藤本
【分布】 石垣島,西表島
【花期】 冬から初夏にかけて


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