キョウチクトウ科ホウライカガミ属

ホウライカガミ

Parsonsia alboflavescens (Dennst.) Mabb.

ホウライカガミ
沖縄県西表島 2005. 3. 13

ありがたそうな語感の名前だが,その実物は何てことない, 地味なツル草だ。控えめなクリーム色の花は, 光沢の強いたくましい葉の陰に隠れて目立たない。 クサトベラやモンパノキ,ハマボッス等の自己主張の強い植物が 周囲に多いせいもあって,注意して探さないと見過ごしてしまいがち である。

ところが,ぱっとしない見た目とは裏腹に,本種の知名度はかなり高い。 それは何故か。オオゴマダラの幼虫の食草だからである。 実物を見たことが なくとも,この美しい蝶の名前を聞いたことのある人は多いだろう。 翅は日本有数の大きさであり,真っ白な地に黒い斑模様がついている。その 清々しいコントラストは,南国の抜けるような青空によく似合う。 飛んでいる姿は,まるで大きな白いハンカチが風に舞っているかのようだ。

花のクローズアップ ホウライカガミの近くでシマウマのような模様の芋虫や 黄金色に輝く蛹を見つけたら,まず間違いなくこの蝶である。

【生育地】 沿海地
【生活史】 亜低木状のツル性多年草
【分布】 喜界,徳之島,沖縄,大東,宮古,石垣,西表,与那国 −台湾,マレーシア,南中国〜インド
【備考】 一見するとガガイモ科に見えるが,実はキョウチクトウ科