マメ科ナタマメ属

ハマナタマメ

Canavalia lineata (Thunb.) DC. Forst.

ハマナタマメ
東京都小笠原村 2009. 6. 8

小笠原諸島,とくに母島列島の海岸植生を代表する植物のひとつ。

逆さまになった大きなピンク色の蝶形花は,並の園芸植物と比べても見栄えのするものだが, 固有植物の多くが地味な花をつける小笠原では,その存在感は数割増しになる。島の産業に占めるマリンレジャーの割合が大きいこともあって, 島外からの訪問者の印象に残る機会も多いことだろう。こうした特徴や,海流散布によって分布域を広げる性質は,グンバイヒルガオハマ ゴウと共通している。

ツルを旺盛に伸ばしてひとつの株で広い範囲を覆うので,硫黄島ではかつて海岸の飛砂防止用に植えられていたという。 ある意味,北米で大繁茂して問題になっているクズを彷彿させるものがあるが, 彼らのように樹木の上によじ登ることはあまり多くない印象がある。 ちなみに,クズは小笠原でも外来植物だが,海外での暴れっぷりとは対照的に,現在のところ父島の限られた場所でしか見られない。 暑すぎるのだろうか?

【生育地】 海岸近くの砂浜や岩場など 
【生活史】 ツル性多年草 
【分布】 本州(中南部),四国,九州,南西諸島,小笠原諸島(各島); 台湾,南中国
【花期】 5〜7月