サクラソウ科オカトラノオ属

ハマボッス

Lysimachia mauritiana Lam.

ハマボッス Lysimachia mauritiana
長崎県 2005. 5. 4

和名は海岸の親分という意味ではなく,「浜払子」。花の集まりを 払子(ほっす)に喩えたものだ。払子とは,坊さんが法事や説法の時などに 威儀を正すために用いる仏具で,ヤクや馬の毛を束ねて短い柄をつけたもの。 ちょうど小型のハタキのような外観だ。それもその筈,この仏具はもともと 殺生をしない僧侶がハエや蚊などを追い払うために用いられていた らしい。

個人的には,どうイメージを膨らませれば花序が これに似ているという発想に辿り着くのかが分からない。ただ, その何ともいえない語感は好きだ。なお, 光沢のある肉厚の葉を重ねた姿からは想像しがたいものの,実はサクラソウ科。 それとは別に関係ないとは思うが,時折サクラソウと 見紛うような鮮やかな桃色の花を咲かせる株も見かける。 そんな株はついハマサクラソウなどと呼びたくなってしまう。

【生育地】 砂浜海岸
【生活史】 二年草
【分布】 日本全土
【花期】 5〜7月