トウダイグサ科ハズ属

グミモドキ

Croton cascarilloides Raeusch.

グミモドキ
沖縄県八重山郡与那国町 2004. 3. 22

与那国島の海に面したゴツゴツとした岩場を歩いていると, ちょっと異様な存在感を放っている低木に出くわした。 グミに限りなく似ているのだが,明らかにグミではないのだ。

植物体全体に生えている鱗毛,裏面が銀白色に 光り輝く楕円形の葉,これらの特徴は確かにオオバグミや ツルグミ等にそっくりだ。しかし,太くて白い雄蕊が目立つ花や3つに 分かれた果実は, どう考えてもグミ科植物のものではない。かといって,心当たりもない。 グミにそっくりだから,ニセグミとかグミモドキとかそんな 名前に違いない,そう思って半ばヤケ気味に図鑑を繰ってみたら,何とビンゴだった。 トウダイグサ科のグミモドキという種がまさにそれだったのである。 道理で果実の形がシラキに似ているわけだ。

若い果実 他人の空似という言葉がここまでよく当てはまる植物も,そうは いないだろう。進化の収斂現象がなせる業である。

【生育地】海岸近くの石灰岩地,開けた林地,路傍など 
【生活史】常緑低木
【分布】沖縄地方各島,台湾,南中国,マレーシア 
【備考】写真は枝をしならせて葉の裏を見せたところ。 表側は普通に緑色をしている。