ショウガ科ハナミョウガ属

ゲットウ

Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt et R.M.Sm.

ゲットウ Mallotus japonicus
東京都小笠原村 2008. 5. 31

ゲットウ Mallotus japonicus
東京都小笠原村 2008. 5. 31

沖縄地方では,旧暦の12月8日になると, 厄払いのためにムーチー(鬼餅)を食べる習慣(注1)がある。 ムーチーとは内地でいう「ちまき」のようなもので, 長方形の餅を植物の葉に包んで蒸したもの。 多くの場合,このゲットウの葉が使われる。 葉の持つ良い香りが餅に移って 食欲をそそるので,好きな人には たまらない一品だ。現在では,土産物店などで 年中手に入るようになった。

このように昔からよく利用されてきたためだろう, ゲットウを見かけるのは,大抵は民家周辺などの 人里近い場所である。山の奥深くで出会うことは 滅多にない。似たような環境に生える同属の クマタケランとは,花序(果序)が垂れ下がること, 花がずっと大きいこと,の2点で区別できる。 真っ白い花冠と黄色い地に赤い筋の 入った唇弁とのコントラストが目にも鮮やかだ。

【生育地】 民家周辺や林縁など 
【生活史】 多年草 
【分布】 九州南部以南