アザミ科アザミ属

イリオモテアザミ

Cirsium brevicaule A.Gray var. irumtiense

イリオモテアザミ
沖縄県八重山郡与那国町 2004. 3. 20

夏の頃に岩礁の多い海岸に出かけると,触るのもためらわれるような 刺だらけのごついアザミに出会うことがよくある。伊豆半島から紀伊半島, 四国を経て宮崎県の日南海岸まではハマアザミ,鹿児島県から 屋久島まではオイランアザミ,それより南方ではシマアザミ,と種類は 移り変わるが,いずれも荒々しい雰囲気はよく似ている。

このうち,シマアザミだけは地域ごとに花の色に変化がある。 すなわち,沖縄本島では白花品が多いのに対し,奄美と八重山では ほとんどの株が通常のアザミと同じ赤紫色の花を咲かせる。 八重山の個体の多くは,葉裏に常に開出毛を密生するという特徴も 併せ持つので,イリオモテアザミとして別変種に分類する 人もいる。

写真の株もそのタイプ。 生育密度はそれなりに高く,ビーチで遊ぶのに飽きて水着姿のまま 裏の岩場を探索すると,こいつのせいで大抵ひどい目に会う。

【生育地】 海岸岩場,砂浜
【生活史】 多年草
【分布】 宮古〜与那国
【花期】 3〜5月