ヒルガオ科サツマイモ属

アツバアサガオ

Ipomoea stolonifera (Cirillo) J. F. Gmel.

アツバアサガオ
鹿児島県大島郡和泊町 2008. 6. 27

南日本の海岸近くで見られるヒルガオのひとつ。

南国の強い日差しの下,不釣り合いなまでに大きな花が 白く輝く様子はとても清々しくかつ印象的であり,一度見たら忘れることはないだろう。 世界的にはきわめて分布域の広い種類ではあるが,日本では局所的にしか生えていないらしく, ほぼ全国で見られるハマヒルガオ,暖地に多いグンバイヒルガオなど に比べると目にする機会は少ないようだ。

飛行機の待ち時間に立ち寄ったこの海岸では,浜の奥のケシボウズタケが生えていそうな疎らな草地に, ハマオモトなどとともに群生していた。周りにツキイゲが茂っていたため,波風を直接被ることはなさそうな場所 であったが,吹き寄せる砂で植物体のほとんどが埋没しており,地表に出ていたのは花とわずかな葉だけ。 植物にとっては迷惑なのだろうが,その様子がまたユーモラスで可愛らしかった。

【生育地】 海岸の砂地 
【生活史】 多年草 
【分布】 南西諸島(徳之島以南),小笠原諸島(硫黄島); 世界の熱帯〜亜熱帯 
【花期】 5〜8月
【備考】 日本産の海岸生のヒルガオ類で白い花を咲かせるものとしては,他にキバナハマヒルガオが知られる。 小笠原諸島の南島が国内唯一の自生地である。