ジンチョウゲ科アオガンピ属

アオガンピ

Wikstroemia retusa A.Gray

アオガンピ Wikstroemia retusa
沖縄県八重山郡竹富町 西表島 2003. 10. 22

雁皮(がんぴ)はジンチョウゲ科の低木であるガンピ,キガンピ,サクラガンピ,シマサクラガンピ等の 総称で,古くから鳥の子紙に代表される高級和紙の原料として珍重されてきた。 樹皮に含まれる繊維から作られる紙は,強靭・緻密で独特の光沢を持ち,虫害にも強い...と 良いことずくめ。輸入木材チップを利用した安い紙が広く出回るようになってからは廃れたが, 今でも根強い需要はある。もっとも,原料となる繊維はほとんど外国産らしい。

アオガンピは,日本の雁皮の中では最も南に偏って分布する種類である。 有毒なため家畜の食害を受けにくく, 琉球地方では海岸近くなどに行けば割合普通に見られる。肉厚で青白い葉と緑色味の強い花はいかにも 南国の植物といった感じで,個人的には好きだ。真っ赤な果実とのコントラストもいい。 戦前は紙の原料として内地までわざわざ運んでいたそうだが,今は 省みる人もあまりいないようだ。

【生育地】 海岸近くの原野
【生活史】 常緑低木
【分布】 奄美大島以南
【花期】 主に春と秋
【備考】 小笠原諸島には近縁のムニンアオガンピが分布する。