ヤブコウジ科ルリハコベ属

アカバナルリハコベ

Anagallis arvensis L.

アカバナルリハコベ
東京都小笠原村 2010. 2. 14

アカバナルリハコベ
東京都小笠原村 2010. 2. 14

ルリハコベの母種であり,紅色というよりは若干黄色みを帯びた,朱色ないしサーモンピンクの花を咲かせる。日本の草本植物にはあまり見られない色であるが,花のサイズが小さく,日が陰るとすぐに閉じてしまうため,野外ではあまり目立たないように思う。

欧州では本種の方がメジャーであり,向こうでの呼び名であるScarlet Pimpernelには花が青いというニュアンスはない。しかし,和名はあくまでルリハコベの色変わり品,という意味合いである。ルリハコベが日本では在来種として扱われることが多いのに対し,アカバナルリハコベが明らかな外来種であることがその背景にあるようだ。

小笠原では赤花ばかりを見かけたが,学生時代に何回か訪れた石垣島や西表島で観察したのは,すべてルリハコベだった。地域によっては,赤と青が混ざって生えていることもあるという。両者の間で花粉のやりとりがあるのか,それで健全な種子が作れるのか,だとしたら子孫の花色はどうなるのか等々,いろいろと疑問が湧いてくる。

【生育地】 日当たりの良い路傍,耕作地,林縁など
【生活史】 一年草
【分布】 ユーラシア大陸原産,世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化
【花期】 3〜5月