ヒユ科センニチコウ属

センニチノゲイトウ

Gomphrena celosioides Mart.

センニチノゲイトウ
東京都小笠原村 2007. 11. 19

園芸植物のセンニチコウにとても近縁な雑草である。

センニチコウでは個々の花が鮮やかな紅紫色をした小苞に包まれており,花が終わっても小苞そのものは褪色しないため, 非常に花もちが良いように見える。「千日紅」と呼ばれる所以である。センニチノゲイトウの花の構造も 基本的には同じであるが,花序のサイズがやや小振りであり,小苞の色は普通は白色。 茎が匍匐気味になることもあって,見た目の雰囲気には シロツメクサを彷彿させるものがある。

本種は熱帯地方ではごく普通の帰化植物であるが,本州では港湾の周辺で稀に記録されたにすぎない。また, 南西諸島においても,定着はほとんどしていないようである。しかし, 小笠原諸島では1970年代以降,あちこちでその姿を見ることができる。 街中はもちろんのこと,靴の裏に種子がくっついて運ばれたのか,山奥の散策路沿いにも生育している。 ただ,ナガボソウなどのようにガレ場の奥にまで侵入していくほどの勢いはないようだ。

【生育地】 路傍,荒れ地など
【生活史】 一年草
【分布】 ブラジル 原産;世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化。
【花期】 本州では8〜9月,暖地ではほぼ周年
【備考】 海外には淡紅色の花序をつける個体も知られている。