イグチ科ヤマドリタケ属

ヤマドリタケモドキ

Boletus reticulatus Schaeff.

ヤマドリタケモドキ
茨城県つくば市 2008. 9. 3

ヤマドリタケモドキ
茨城県つくば市 2005. 7. 10

イグチの仲間の子実体は,菌糸の無駄遣いとしか思えないくらいに巨大化することがよくある。パンケーキみたいな馬鹿でかい傘に 一同驚愕などというヒトコマは,夏の観察会ではもはや定番。蹴ったりしたら,足が生えて追っかけてきそうである。 道端に生えていてもあまり悪戯されていないような気がするのは,彼らのもつそんな威圧感のせいなのかもしれない。 実際,幼少の頃はこの手のキノコが何となく怖かった。

ヤマドリタケモドキもそんな横綱級のイグチたちのひとつだ。ヨーロッパで最高級の食菌とされるヤマドリタケに和名の通り 見た目も風味もよく似ているので,キノコ狩りのターゲットとなることも多い。傘も柄も控えめな褐色系なので無個性の ように見えるが,変色性がないこと,管孔が黄色で幼時白い菌糸に覆われること,柄の全面に網目模様があることなどに 注目すれば比較的容易に同定できる。この点もビギナーにとっては有難い。

ただし,ボリュームに目が眩んで巨大に育った成菌を採ってしまうと,家に帰ってから台所でハエのウジと格闘する 羽目になるのがオチ。持ち帰るなら,傘が開いていない丸っこい幼菌がお勧めだ。 肉質の点でも,そちらの方が歯ごたえがあって美味しい。

【発生環境】 広葉樹林
【生態】 外生菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 美味な食菌


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