多孔菌科シロアミタケ属

ヤキフタケ

Trametes pubescens (Schum. : Fr.) Pilát.

Trametes pubescens
群馬県利根郡川場村 2007. 10. 14

森林には,降ってきた雨水を一時的に保持し,徐々に河川へと流すはたらきがある。いわゆる水源涵養機能である。 このため,豊かな森林がはぐくまれている山では, 大雨が降っても洪水は発生しにくいし,少々の干天では川が涸れることはない。 とはいえ,天気の良い日が何日か続くと,地表近くはどうしても乾燥してくる。

地元の同好会による菌類観察会が開催されたこの日も,ちょうどそんな条件だった。 出会ったキノコの種数は少なく,しかも干からびかけたものばかり。 そんな中,唯一見事な群生を見せてくれた菌が,ヤキフタケだった。 沢の近くに倒れていた,水分をたっぷり含んだ枯れ木に生えていたのが幸いしたようだ。 幾重にも張り出した象牙色の傘が織り成す造形美は,なかなかのものだった。

【発生環境】 広葉樹の枯木や落枝上
【生態】 木材の白色腐朽菌
【分布】 日本,中国,台湾,シベリア
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 不食


Trametes pubescens
群馬県利根郡川場村 2007. 10. 14


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