ハラタケ科ハラタケ属

ウスキモリノカサ

Agaricus abruptibulbus Peck

ウスキモリノカサ 茨城県つくば市 2008. 9. 1


ツクリタケ−いわゆるマッシュルームの眷属のうち,最もポピュラーな種のひとつ。淡いレモンイエローの傘が印象的である。

ただし,それも丸っこい幼菌のうちだけであり, 古くなったり乾いたりすると退色して白に近い色調になる。野外で見かけるのはそういった状態の 個体が多く,微妙な黄色みを写真でうまく表現するのは至難の業だ。ある時は露出を上げすぎて白飛びし,またある時には 暗くしすぎて鮮やかさが失われたりで,満足のいくショットは未だに得られていない。

ハラタケ属の中にはナカグロモリノカサなどの毒菌も含まれるものの,本種は食べても 問題ないことになっているらしい。しかし,今回はとても口にする気にはならなかった。 周りにウスキテングタケが群生していたからだ。ゲリラ雷雨にツバやら傘の上のイボやらを 叩き落され,残暑の直射日光に晒されて色褪せてしまうと,この2種の見た目は驚くほど似てくる。 もちろん,手にとってきちんと観察すれば間違いようもないが,あちらが強烈な毒キノコなだけに, 精神衛生上よろしくなかった。

【発生環境】 広葉樹林,竹林,路傍などの腐植の多い場所
【生態】 腐生菌
【分布】 日本,北米
【発生時期】 初夏〜秋
【食毒】 食用


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