ヒラタケ科ヒラタケ属

ウスヒラタケ

Pleurotus pulmonarius (Fr.) Quel.

ウスヒラタケ
福島県南会津郡只見町 2002. 6. 14


優秀な食用キノコとして名高いヒラタケの眷属のひとつ。 ボリュームにやや欠ける反面, 春から秋にかけて適度な雨さえ降れば断続的に発生するため,利用する側にとっては有り難い。 基本的に白やベージュ色といった穏やかな色調をしているので,お吸い物などに入れると上品な雰囲気を演出できるという利点もある。

学部の頃,卒業研究のため入った南伊豆の山の中で,初めてこのキノコに出会った。 立ち枯れたシイの大木を地際から枝先まで覆いつくす傘,傘,傘。 真っ白になった幹が霧の中にぼやっと浮かび上がる様子は,幻想的であると同時に 不気味でもあった。普段なら思わず採集してしまうところだが, この時ばかりは触ったら罰が当たるような気がしたので,何もせずに通り過ぎた。

【発生環境】 様々な広葉樹の枯死木
【生態】 木材腐朽菌
【発生時期】 春〜秋
【食毒】 食用
【備考】 ヒラタケとは傘の肉が薄い点,常に色が薄い点,及び 発生時期が違う点で識別できるが,判断に迷うこともある。


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