キンカクキン科ニセキンカクキン属

ツバキキンカクチャワンタケ

Ciborinia camelliae Kohn.

つばきん
茨城県牛久市 2005. 1. 22


ツバキンの愛称で親しまれている,春キノコのアイドル。

地味な外観にもかかわらず人気が高いのは,その興味深い生態のためだろう。 春に子実体から散布された胞子は,咲き終わって地面に落下したツバキの花の 上で発芽する。出てきた菌糸は花の組織を分解しながら成長し,菌核を作って冬を越す。 菌核とは菌糸が密集してできた堅い塊のことで,一種の休眠形態だ。 そして翌年,ツバキの花が咲く頃になると,菌核から子実体が出て胞子を飛ばす。 こうして世代が積み重なってゆく。

したがって,このキノコが見られるのはツバキ類の木の下だけだ。 放置されて地面に枯葉などが積もっているような場所だとなお良い。 かなりの確率で,小さな茶碗が煙のように胞子を噴き上げている姿を目にすることができるだろう。 カメラを持っている人には, 周りに転がっているツバキの花と組み合わせて凝った写真を撮ってみるという楽しみもある。

【発生環境】 ツバキ類の木の下のリターの多い場所
【発生時期】 1月〜3月
【食毒】 不明


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