スエヒロタケ科スエヒロタケ属

スエヒロタケ

Schizophyllum commune Fr.:Fr.

スエヒロタケ Schizophyllum commune
福島県只見町 2002. 10. 20

最もありふれたキノコのひとつ。 毛に覆われた縁がギザギザの傘と,2枚ずつ重なるように見える独特のひだを 確認すれば,同定は簡単だ。針葉樹・広葉樹問わず幅広い樹種の材から生える上,乾燥にも強いので, キノコ狩りに行ってこのキノコに出会わない時はまずないといってよい。 バードウォッチングにおけるヒヨドリのようなものだろう。 写真の株は川の中州にあった乾ききったブナの枯れ木から生えていた。 捨てられて腐ったサツマイモから生えているのさえ見たこともある。

このキノコ,身近なだけあって様々な顔を持つ。日本では習慣はないが,東南アジアでは若い菌を 食用にするらしいし,シャーレで菌糸を培養しても簡単に子実体を作るので,実験材料としても 使われている。更に病原菌としての側面も持っていて,稀ではあるが人間の肺にも 生えることが知られている。頑固なせきを伴った風邪のような症状がずっと続くのだという。 感染力はごく弱いし,胞子はそこら中に飛んでいると思うので,特に気にする必要は ないとは思うが...。

【発生環境】 各種の広葉樹・針葉樹材上
【生態】 木材腐朽菌
【発生時期】 ほぼ一年中
【食毒】 基本的には不食 


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