アカカゴタケ科サンコタケ属

サンコタケ

Pseudcolus schellenbergiae (Sumst.) Johnson

サンコタケ
岩手県一関市 2007. 7. 25

漢字で書くと三鈷茸。密教で用いられる法具のひとつである三鈷杵に 形が似ていることからこの名がついたらしい。 確かに,三鈷杵の両端にはこのキノコのように三叉に分かれた突起がある。 もっとも,サンコタケの腕は常に三鈷杵のように3本とは限らないし,三鈷杵の突起も サンコタケのように先端でくっついてはいないのだが。

本種はアカカゴタケ科のキノコの中では最も普通に見られるもののひとつだが, 同時におそらく最も臭いもののひとつでもあると思う。 アカイカタケやカニノツメ等が発するような糞臭とはまた違う。生ゴミか何かが腐敗したような感じである。 数本まとまって生えているところに知らずに手を着いたりした日には,美味いキノコを採りたいという 等という欲望はすっかり萎えてしまう。あたかも人間の心の中の煩悩が三鈷杵によって打ち砕かれるかのように。

【発生環境】 林内地上
【発生時期】 初夏〜秋
【食毒】 不明
【備考】 橙色型と紅色型とがある。写真は前者。


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