多孔菌科シロアミタケ属

オオチリメンタケ

Trametes gibbosa (Pers.) Fr.

オオチリメンタケ
東京都奥多摩町 2005. 11. 23

そこそこ標高の高い山地,とりわけブナ林ではごく普通にみられるキノコ。 表面は不明瞭な環紋があるだけで無個性な感じだが, 裏側には放射方向に伸びた穴がびっしりと並んでいる。 和名は,その様子をちりめんの布地にたとえたもの。 古くなると薄汚れたり緑藻が生えたりして見すぼらしくなるものの, 若いうちは真っ白な上に端正でとても美しい。

サルノコシカケ型のキノコの下面には細かい穴が一面に空いていることが多いが, 穴の大きさや形,穴の壁の厚さなどが異なるため,その表情は千差万別。 場合によっては,それを見るだけで大体の名前の見当をつけられることもある。 オオチリメンタケはまさにその典型。このように細長い穴を作る種類は, 他にはチリメンタケくらいしかないと思う。

【発生環境】 広葉樹の枯れ木,ブナを好む 
【生態】 木材の白色腐朽菌 
【分布】 北米を除く北半球温帯以北 
【食毒】 不食 
【備考】 チリメンタケは,傘が肉薄で表面に毛がないこと,下面が乱れて迷路状になりがちなこと, 基部が細くなってしばしば柄をもつこと,より暖かい地域に分布することで本種と異なる。


オオチリメンタケ
東京都奥多摩町 2005. 11. 23

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