ホコリタケ科ノウタケ属

ノウタケ

Calvatia craniiformis (Schwein.) Fr.

ノウタケ
茨城県つくば市 2006. 10. 05

「じ,地面からパンが生えている !!」 ...初めてこのキノコを見たときの感想が これだった。きつね色の皮といい,ふかふかした弾力性のある感触といい, 実によく似ている。思わずかぶりつきたくなってしまうくらい,よく似ている。

ただし,そう思うのも若いうちだけ。内部の胞子が成熟するにつれ,表面には グロテスクな皺が寄ってくる。その様子はまさに脳味噌そっくり。 更に時間が経つと,何だか臭い汁まで出てくる。 終いには,キノコの上半分が褐色の綿埃のようになって,胞子とともに跡形もなく 飛び去ってしまう。後に残るのは,独楽のような形をした根元の部分だけだ。

もっとも,その段階まで到達して,無事に天寿を全うできる個体は少ない気がする。 通行人の目を引きやすいため,しょっちゅう蹴り飛ばされるからだ。開けた場所に出るせいか, 乾燥に遭って生育が止まってしまうことも多い。小さくいじけてひび割れた 姿は,哀れなものだ。だから,この風変わりなキノコを見つけても,構わずにそっとして おいて欲しい。

【発生環境】 腐植の多い路傍や林内など
【発生時期】 初夏〜秋
【食毒】 幼菌は可
【備考】 類似種のオオノウタケと厳密に区別するためには,顕微鏡で 胞子が球形であることを確認する必要がある。そのため同定には自信がない。


トップ