ベニタケ科チチタケ属

ニオイワチチタケ

Lactarius subzonarius Hongo

ニオイワチチタケ
千葉県松戸市 2005. 8. 27


カレーそっくりの香りをもつ不思議なキノコである。その意外性のため, 自然観察会などで解説するネタとして重宝される。 臭いは乾燥すると更にはっきりしたものとなり,多少離れていてもその 存在が分かる程。至近距離だと人間の鼻でもツーンとくるような強さなので, ひょっとしたら子実体を食い荒らす虫を遠ざける効果でもあるのかもしれない。

傘に同心円状の模様をもつチチタケ類は他に幾つも知られているが,本種は 比較的識別しやすい。傘径2〜4cm程度と比較的小型なこと,全体的に赤〜橙の色調が強いこと,味のない 米のとぎ汁のような乳液を出すこと,そして何よりその特徴的な臭気。これらの特徴を 満たしていれば,まずニオイワチチタケとみて間違いないと思われる。

【発生環境】 コナラやマテバシイなどのブナ科樹種の林内
【分布】 日本(本州以南),韓国
【生態】 外生菌根菌
【発生時期】 初夏〜秋
【食毒】 食毒不明
【備考】 ニセヒメチチタケなどもカレー臭を持つ。


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