多孔菌科オツネンタケ属

ニッケイタケ

Coltricia cinnamomea (Pers.) Murrill

ニッケイタケ Coltricia cinnamomea
埼玉県滑川町 2003. 7. 28

和名は「肉桂茸」。肉桂とはニッキのことで,要するにシナモンのこと。キノコの色を見れば 納得のネーミングだ。陽当りの良い土が露出した場所を好むので,山道の法面の崖などに 群生しているのをしばしば見かける。乾燥にはかなり強いらしく,真夏など他の菌が 少ないような時季でも構わず発生するようだ。よって,このキノコまでもが干からびて いるような時は,キノコ狩りに行ってもあまり成果がないことが多い。

傘の表面には放射方向に絹糸のようなツヤがあり,見る方向を変えると輝く部分も移動する。 何となく,10円玉が落ちている様子を連想させる。街中の公園などにも生えるごくありふれた 菌ではあるが,この光沢が織りなす深みのある色調が独特で,何回見ても飽きることがない。 なお,よく似た種類にオツネンタケがある。ニッケイタケと違って傘にツヤがなく,焼け跡に 多く生えるという。

【発生環境】 地上生
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 不食


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