キシメジ科ムラサキシメジ属

ムラサキシメジ

Lepista nuda (Bull. : Fr.) Cooke

ムラサキシメジ
神奈川県横浜市 2004. 11. 21

藤色の傘が美しい晩秋のキノコ。 コイツが落葉の下から 顔を出すようになると,キノコ狩りシーズンも 終わりに近い。

キノコひとつのボリュームが大きい上,大抵は 菌輪を描いて何本も群生するため,収穫量は多い。寒い時期に 出るせいか虫食いは少なく,加熱しても色が変わらないので 見た目も良い。このように,食菌として優れている点は幾つも思い浮かぶのだが, 巷での評価は残念ながら高くない。何故なら,肉が「埃臭い」からだ。

私が初めて採集した株は,食べると口の中に嫌な臭いがむわっと広がり, 正直言ってマズかった。その場にいた人達にそっぽを向かれ, 泣く泣く自分一人で平らげたのを覚えている。しかし,写真の株は 野生品の愛嬌だと思えば全く気にならない味であり, そばの具として美味しく頂けた。生育段階,あるいは系統によって味に差があるようだ。 何にせよ,もっと注目されてもいい種類だと思う。

【発生環境】 落葉の多い雑木林や竹林内
【生態】 落葉分解菌
【発生時期】 晩秋
【食毒】 食用,ただし生で食べると中毒。毒菌であるウスムラサキシメジとの混同にも注意。

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