テングタケ科テングタケ属

ミヤマタマゴタケ

Amanita imazekii T. Oda, C. Tanaka et M. Tsuda

Amanita imazekii
千葉県松戸市 2005. 10. 15

菌類の分類学は未だ発展途上の段階にある。図鑑には学名の定まっていない仮称のついたキノコが 並び,学会では今でも新種の発表が絶えない。しかも,身の回りで割合と普通にみられる種類だったりする。 このミヤマタマゴタケもそういったケースのひとつで, その分類学的な位置づけは2001年に記載論文(注1)が出るまではっきりしなかった。

子実体のサイズはテングタケ類の中でも大きい部類に入り, 高さは40cmに達することもある。全体のフォルムはドクツルタケの傘に色を着けたような感じであり, ボリュームのある袋状のつぼ,毛羽だったササクレのある逞しい柄,マントのような大きなつばを 併せ持つ。傘はほとんど白に近いベージュ色から暗褐色まで個体によって様々。 コテングタケモドキなどのような色むらはなく,縁には常に条線がある。

(注1)Takashi Oda, Chihiro Tanaka, Mitsuya Tsuda (2001) Amanita imazekii -a new species in Amanita section Caesareae. Mycologia 93(6): 1231-1234.

【発生環境】 ブナ科樹種の林内
【発生時期】 秋
【食毒】 食毒不明
【備考】 記載前はミヤマドクツルタケやミヤマタマゴテングタケ等とも呼ばれていた


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