ハラタケ科カラカサタケ属

マントカラカサタケ

Macrolepiota sp.

マントカラカサタケ
千葉県松戸市 2005. 10. 8

雨の多い季節になると道端などに突如として現れる巨大なキノコ。

写真の個体はまだ幼菌 なので落葉の上に落としたアイスクリームのような珍妙な姿だが,成長すると 大きな個体では傘径25cm,高さ50cmにも達する。 遠くからでもこの上ないくらいよく目立つので, インターネットの画像掲示板では本種の名前を尋ねる書き込みをよく見かける。そういった場面で出てくる キノコのベスト3には,間違いなくランクインしているだろう。最頻出であろうコガネキヌカラカサタケには 遠く及ばないけれど。

本種と同属のカラカサタケ(Macrolepiota procera) とは,かつて混同されていた。 カラカサタケの傘の地の色は淡褐色でツバがリング状になるが, マントカラカサタケの傘の地はほとんど真っ白でツバは和名の通りマントのように垂れ下がる。 このように肉眼的な相違点は明らかなのだが, マントカラカサタケには未だに正式な学名がついていない。身の回りで普通に見られる種 なだけに,不憫でならない。

【発生環境】 路傍,草原,庭園など
【発生時期】 初夏〜秋
【食毒】 可食だが,オオシロカラカサタケやドクカラカサタケなどの 類似の毒菌と間違えないように!
【備考】 ミトコンドリアDNAの塩基配列の変異に基づく系統分類学的な研究でも, 本種はカラカサタケとは近縁ながら別種であることが分かっている。


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