ベニタケ科ベニタケ属

クサハツ

Russula foetens Pers.: Fr.

臭い初茸
北海道釧路郡釧路町 2004. 8. 13


あまり誉められた行為ではないと思うが,キノコ狩りの時に目的とするもの以外の キノコに蹴りをかましていく人がいる。クサハツは最もその標的になりやすい種類の ひとつだ。

何故だろうか。まず,名前のとおり臭い。ものの本には古い油のような臭気とあるが,実際は そんな生易しいものではない。喉の奥がひりひりするような, 名状しがたい不快感があるのだ。何か刺激性の成分が含まれているのだろう。 実際,試しにひときれ齧ってみると,辛くてとても食えたものではない。 毒があるという話も聞く。

この程度の三重苦はよくある話なのだが,問題はここから。このキノコ, 遠くから見るとフウセンタケ属やスギタケ属の人気の食用キノコ に似ているのである。幼菌では傘のぬめりが強い上に縁の粒状線が目立たないので尚更だ。 さらに始末の悪いことに発生量はやたら多いので, 喜び勇んで近づいてみたら食えない奴だった,という場面に 頻繁に遭遇することになる。その挙句の怒りの蹴りなのだろう。

【発生環境】 各種林内
【生態】 菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 致死性ではないが有毒 


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