モエギタケ科クリタケ属

クリタケ

Naematoloma sublateritium (Fr.) Karst.

クリタケ
群馬県大間々町 2004. 11. 2


自然の中でじっくりと育ったキノコは,良くも悪くも個性の強い味を 持っていることが多い。だから,熱烈なファンがいるかと思えば見向きもしない人もいるという 構図がしばしば見られる。例えば,シイタケを嫌いな人が 多いのはよく聞く話だし,栃木県人が愛して やまないあのチチタケも他の地方ではさっぱりである。 かくいう私もハナイグチやヌメリイグチだけはどうも積極的に食べる気には なれない。

秋も半ばを過ぎる頃に旬を迎えるクリタケは,野趣を感じさせると同時に 万人受けする味を持った数少ない例外のひとつだと思う。 発生量が多いので,慣れた人達だけでなく初心者にも回って くるのが嬉しい。 同科のナメコや"つちなめこ"等に比べるとやや味が薄いきらいはあるが, 栽培品の淡白さに慣れてしまった人にとってはこれくらいが良いのでは なかろうか。舌に残る微かなほろ苦さと土臭さが, 山の恵みのありがたさを実感させてくれる。

【発生環境】 広葉樹枯死木
【生態】 木材腐朽菌
【発生時期】 秋
【食毒】 食用
【備考】 猛毒のニガクリタケと間違えないように注意


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