ベニタケ科ベニタケ属

キツネハツ

Russula earlei Peck

キツネハツ Russula earlei
茨城県つくば市 2005. 7. 15

傘の開ききった老菌 幼菌

ベニタケ属の異端児で,最近になって日本にも分布することが分かった。 写真の菌には某研究所内の樹木園に植えられていたブナの木の下で出会ったのだが,世界中の樹種が集められているところなので, 他の苗木に付着して海外から入ってきた個体だった可能性もない訳ではない。最初初めて見た時は とてもベニタケの仲間には見えなかった。

やたらと堅い肉質,キツネ色で粗く幅の広いひだは 特徴的だが,傘の表面の様子も他のベニタケ類では見られない独特なものだ。 その様子をかいつまんで書くと,以下のようになる。 まず,幼時は強靭なキツネ色の表皮に覆われている。傘が開いてくると 表皮は縁から細かくひび割れて白い肉を現し,しまいには傘の中央を 残してほとんど肉という状態になる。 やがて,成熟すると肉の表面もキツネ色になってくる。 その様子を見て,私は沖縄土産の塩煎餅を連想してしまった。

【発生環境】 広葉樹林内
【生態】 おそらく外生菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 不明

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