ホウキタケ科ホウキタケ属

ホウキタケの一種

Ramaria sp.

ホウキタケの一種
東京都小笠原村 2009. 6. 6


小笠原諸島では,外来種が島に固有の生物におよぼす影響が問題となっている。 有人島である父島と母島ではとくに顕著であり,ノヤギの食害による植生の衰退や,主にグリーンアノール によるとみられる昆虫相の崩壊はその最たるものである。しかし, 周辺の小さな属島では,人に利用されることが比較的少なかったため, 在来の生物相が保持されていることが多い。 このホウキタケに出会ったのも,そうした島のひとつだった。

落ち葉にそっくりな保護色ながら,枝先の白いアクセントのため暗い林内でも意外と目立った。 高さは10cmを優に超え,株元は太くてずっしりとした感じ。この手の大型のホウキタケ類には 菌根を作る種が多いと聞くものの,この島には 内地で外生菌根菌の宿主として重要な役割を果たしている樹木の多くが 分布しない。写真の子実体が生えていたのは,オガサワラビロウやテリハハマボウ,シャリンバイ等で構成される森林だったのだが, 彼らの中にパートナーはいたのだろうか。


ホウキタケの一種
東京都小笠原村 2009. 6. 6


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