ヒラタケ科ヒラタケ属

ヒラタケ

Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.) Kummer

ヒラタケ
東京都文京区 2004. 11. 10

北海道にて

里山に冬の到来を告げるキノコである。

貝殻のような重量感のある傘を幾重にも重ねるのが本来の姿だが, おがくず栽培すると株立ちになって,小さな饅頭型の傘を多数つける。 その様子がホンシメジに似ていなくもないので, かつて八百屋の店頭に並ぶシメジといえばヒラタケの栽培品のことだった。 今ではその役目はブナシメジに奪われてしまったが, あのぐにゃぐにゃした食感と少々癖のある味が個人的にツボなので,たまに 見かける度につい買ってしまう。

このキノコ,基本的には木材を分解して生活しているのだが, 生きた線虫を食べるという意外な性質も持っている。特殊な菌糸を 用いて線虫の動きを止めた後,口から菌糸を侵入させて内側から 消化してしまうそうだ。もっとも,逆にヒラタケの菌糸を食べてしまう 線虫も知られているし,最近流行して問題になっている白こぶ病も キノコバエによって媒介される線虫の仕業だ。20年程前に 九州で発見され,今は東北地方まで北上しているらしい。

【発生環境】 様々な広葉樹の枯死木(上の写真ではカジノキから発生)
【生態】 木材腐朽菌(白色腐朽) 
【発生時期】 晩秋〜春 
【食毒】 美味な食菌


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