ホウキタケ科ホウキタケ属

ハナホウキタケの仲間

Ramaria sp.

ハナホウキタケの一種
岩手県一関市 2007. 6. 13

ホウキタケの仲間には, 趣のある複雑な造形と変化に富んだ色彩とを兼ね備えた名役者たちが揃っている。 そのため,被写体としての需要は高く,あちこちのウェブサイトで 彼らの華麗な舞姿をとらえた写真を目にすることができる。しかし, その素性が謎に包まれている,つまり分類が非常に難しいため, キノコの観察会や同定会などの際には敬遠されがちである。 秋の野山をちょっと歩いてみれば,一般に出回っている図鑑の ホウキタケ類のラインナップがいかに不十分であるか分かるだろう。

分類学的な位置づけが明らかにされていない未知の種の中には,ホウキタケやハナホウキタケなどといった有名な種のそれぞれに そっくりなものが少なからず含まれている。 そのため,絵合わせして図鑑に掲載されている種によく似ているという感想に至ったとしても, 油断はできない。 写真の個体も,肉に変色性が認められず, 枝の先が黄色みを帯びていないことから, ハナホウキタケそのものではない可能性が高そうだ。 見た目は「北陸のきのこ図鑑」にハナホウキタケモドキの仮称で掲載されている種に 似ているが,果たして?

【発生環境】 ミズナラやカエデ類などの多い落葉広葉樹林内
【生態】 地上性のホウキタケ属の菌は菌根菌であるらしい
【食毒】 ハナホウキタケやその近縁種の多くは,弱い消化器系の毒をもつとされる


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