テングタケ科テングタケ属

ドウシンタケ

Amanita esculenta Hongo & Matsuda

偽白バック写真
茨城県つくば市 2006. 10. 12

端整な傘,すらっと真っ直ぐに伸びた茎,そしてつばやつぼ等のアクセント... フォトジェニックな姿形をした種類が多いテングタケ属のキノコは,写真撮影の格好のネタだ。 ところが,この仲間がキノコ狩りの対象となることはあまりない。 1本食べて何もしなければ確実に死ぬ「破壊の天使」ことドクツルタケを筆頭に, 致死的な毒菌が多いからだ。「少々怪しいけれど, まあいいや,食っちゃえ」何てことは,とても怖くて出来ない。

褐色〜灰色系で縁に条線がある傘を持つ種類には食菌・毒菌・食毒不明が入り混じっており, 特に注意が必要だ。写真のドウシンタケもそのひとつ。ドウシンとは新潟県北蒲原郡の方言で, この地方では古くから食用にされているという。灰色の縁取りのあるヒダと灰色のつば,灰色のだんだら 模様の柄,白いつぼを持つのが特徴だ。ただし,灰色系の色素の濃淡には個体差がある。 色白の個体の場合,ツルタケダマシ等との区別は難しい。

マツタケ等とは,また別の意味で敷居が高い食菌だといえる。

【発生環境】 マツ,モミ,シイ,カシ,コナラ林など
【生態】 外生菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 種小名が示す通り食用だが,類似の毒菌に注意。写真の個体を食べた人曰く,「タマゴタケに似た味がする」とのこと。

幼菌
茨城県つくば市 2006. 10. 12