ベニタケ科ベニタケ属

ドクベニタケ

Russula emetica (Schaeff.: Fr.) SF.Gray

広義のドクベニタケ
茨城県つくば市 2004. 10. 15

ベニタケ科のキノコの中には,どういう訳か強い辛味をもつ種類が多く 知られている。それも唐辛子やワサビなどのような旨みを伴う有機的な辛さではなく, 刺激性の強い薬品を舐めているかのような,無機的な辛さだ。したがって, 調味料の代わりに使うことはできない。ほおばったが最後, しばらくは口の中に麻痺するような感覚が残る。はっきり言って かなり不快である。悪戯で食べさせたりしたら友情に亀裂が入るだろう。

ドクベニタケはそんな激辛キノコの代表格。写真の個体はかつて ニオイコベニタケを多数見つけた 地点のすぐ近くに同じような感じで群生していた。赤い傘の種類はベニタケ類の中でも最も分類が難しいもののひとつだが, 本種の場合はこの強烈な個性のため絞り込みやすい。同じく辛いチシオハツなどの類似種とは,傘の表皮を剥ぎ取りやすい点と ヒダが成熟してもクリーム色を帯びない点,柄が純白な点で一応は区別 されることになっている。

【発生環境】 各種針葉樹・広葉樹林内
【生態】 菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 海外で死者が出たという報告があるので毒とする文献が多い 

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