テングタケ科テングタケ属

ベニテングタケ

Amanita muscarina (L.:Fr.) Hooker

ベニテングタケ Amanita muscarina
長野県軽井沢町 2003. 9. 7

キノコの食毒にまつわる迷信のひとつに「鮮やかな色のキノコは毒」というものがある。実際は毒キノコの ほとんどは地味な色であるし,ど派手な食菌も幾つかはあるのだが, 本種はその迷信を地で行くような数少ない毒キノコ。

ただし毒性はさほど強くはなく,しかも食味は 「とてもおいしい」という。そのため,塩漬けにしたりして食用にする地方もある。 毒成分のひとつ,イボテン酸が強力な旨味成分でもあるためだが, これとは別の内臓蓄積性の毒も含むという話を聞いたこともあり,安易な試食・多食は 慎むべきだと思う。

鮮やかな赤色系の傘とその上に散らばった白いつぼの破片,膜質のつばなどを確認 すれば,同定に迷うことはない。シラカバやダケカンバ等のカバノキ類と菌根を作るので, 日本では標高の高い地域に発生が限られる。

一方,そういった樹種が低地から生えている欧州ではより身近な 存在であり,童話や民芸品などにその意匠が使われているのをよく見かける。 そういえば,昔大流行した某有名TVゲームにも,アイテムとして出てきていた。

【発生環境】 各種林内,特にカバノキ属
【生態】 菌根菌
【発生時期】 夏〜秋
【食毒】 毒


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