ユキノシタ科ユキノシタ属

ヤマハナソウ

Saxifraga sachalinensis F.Schmidt

ヤマハナソウ
北海厚岸郡厚岸町 2004. 6. 12

和名を漢字で書くと「山鼻草」。札幌の山鼻という地区で最初に採集されたため,この名が ついたと聞く。もっとも,ややローカルな地名であるせいか,「山端草」だと 思っている人も多いようだ。山裾の林道脇の岩場に生えていることがよくあるので, そう呼びたい気持ちも分からなくはない。命名者も掛け言葉のつもりだったのかもしれない。

山野草園芸の世界で人気のある種類が多いユキノシタ属の一員ながら,花が地味で目立たない ためか,知名度は低い方である。とはいえ,訪花昆虫になった気分で眺めてみれば, また違った顔が見えてくる。引いた構図の写真はもっと手馴れた人にお任せすることにして, ここではクローズアップに徹してみよう。なかなか個性的な花だ。それぞれの花弁に2つずつある黄色い斑紋が, 控えめながら良いアクセントになっている。

【生育地】 山地帯から高山帯の湿った岩場
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道,千島,サハリン
【花期】 5〜7月
【備考】 写真の株は,ほとんど海抜0mに近い場所に生えていた。