サクラソウ科ツマトリソウ属

ツマトリソウ

Trientalis europaea Linn.

ツマトリソウ
北海道根室市 2004. 6. 15

花びら−正確にはひとつの花冠が根元まで裂けたもの−がほとんど常に 7枚という珍しい植物。その各々は互いに螺旋状に重なり, かつ雄蕊も7本でそれらと対に並ぶ。7数性という点を除けば, これらはまさにサクラソウ科特有の性質である。

英名の「starflower (星の花)」, ドイツ名の「Siebenstern (七つ星)」,中国名の「七弁蓮」などは いずれもこの7方向に光芒を放つ星のような花を表現したものだが, これらに比べると,和名は随分と趣が異なる。 PCなどで漢字変換すると大抵は「妻取り草」やら「妻と理想」やら妙な 字になってしまうが,正しくは「褄取草」。花冠の縁や蕾の 先端が薄い紅色に染まる様子を,鎧の大袖や草摺の端の部分に 地とは異なる色でアクセントをつける「褄取り」にたとえた ものらしい。

もっとも,そのような縁取りのある花には未だかつて 遭遇したことはないのだが。

【生育地】 山地〜亜高山の針葉樹林内や草原
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道・本州・四国
【花期】 6月