キンポウゲ科ウマノアシガタ属

シコタンキンポウゲ

Ranunculus grandis Honda var. austrokurilensis (Tatew.) Hara

シコタンキンポウゲ
北海道音別町 2006. 6. 12

数ある黄色の花の中でも,「輝くような黄金色の」という比喩が 最も当てはまるもののひとつがキンポウゲ科のウマノアシガタ属。 単に色鮮やかなだけでなく,写真でも分かる通り花弁に 強い光沢があるからだ。表層の下にデンプンを含む細胞が並んで いて,太陽光を反射するためらしい。

この仲間で普通に見られて見栄えのする花 を咲かせるものといえば真っ先にウマノアシガタ(キンポウゲ)が挙げられるが, 分布するのは道南まで。北海道,特に道東地方の海岸近くで出会うものの多くは,この シコタンキンポウゲだと思われる。 ウマノアシガタと違って匐枝を出す性質がある他,花もひとまわり大きい ようだ。茎には伏毛が疎らに生えているが,茎の表面にぴったりと寝てしまっているので, 一見すると無毛に見える。

【生育地】 海岸近くの草原・砂地・路傍など開けた場所
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道,青森
【花期】 6〜8月
【備考】 道東では沢筋などやや日陰の湿地には,ハイキンポウゲが見られる。植物体のサイズは本種よりも大きいが,花のサイズはやや小さめ。 株元からツルのような走出枝を盛んに出して這い回る。