マメ科センダイハギ属

センダイハギ

Thermopsis lupinoides Link.

センダイハギ
北海道沙流郡平取町 2004. 6. 15

寒い地方の海岸近くでは定番の花。 太い地下茎を縦横無尽に伸ばして広がり, しばしば見渡す限りの群落を作る。初夏の頃に 日高や十勝地方の海岸沿いの国道を走れば,道端の草原が 本種の花で黄色く染まっている光景を頻繁に見ることができる。

和名は歌舞伎や人形浄瑠璃でお馴染みの「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」 にちなんだものだという。 もっとも,ハギと呼ぶにしては花が少々大柄で,種小名にもある通り, 雰囲気としてはむしろルピナスに雰囲気が似ている。どちらかといえば, 命名者の思い入れと語感優先の命名なのかもしれない。良い名前だとは思うのだが。

ちなみにルピナスはもともと日本の植物ではないが,北海道では 野生化したものを鉄道線路の脇などで観察することができる。写真の株の すぐ横にも1本だけ生えていた。花は淡いピンクから青まで株によって様々だが,基本的には紫色系。 葉は掌状の複葉になっている。黄花で三出複葉のセンダイハギと見間違えることは まずないだろう。

【生育地】 砂浜海岸,海岸近くの草原・湿原
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(石川県以北)
【花期】 5〜7月