キク科センボンヤリ属

センボンヤリ

Leibnitzia anandria (Linn.) Turez.

センボンヤリ
北海道沙流郡門別町 2005. 5. 13

開放花と閉鎖花という2つのタイプの花を使い分ける植物としては,おそらく もっとも有名なもののひとつ。

春に咲く白い花は開放花であり, 昆虫によって他の株から花粉が運ばれることにより結実する。一方,千本槍という 和名の由来でもある秋の花は閉鎖花。長い花茎の先の閉じた花冠の中で自家受粉するため, 種子生産には送粉者は必要ない。遺伝的な問題を考えると前者の方が 望ましいのだが,確実に子孫を残せるかとなると後者に軍配が上がる。

有名な競走馬たちの故郷として知られる日高地方には牧場が多い。 当然ながら,その敷地内には牧草ばかりが植えられている のだが,敷地の縁の方になると,それ以外にも様々な植物が見られるようになる。 写真のセンボンヤリに出会ったのも,そんな環境。土がよく肥えているせいか,10本近く花茎を 立てるような大株がいくつも生えていた。

【生育地】 低山の林内や草原など
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州,四国,九州
【花期】 4〜5月,10〜11月


センボンヤリ
北海道沙流郡門別町 2005. 5. 13