セリ科オオカサモチ属

オオカサモチ

Pleurospermum camtschaticum Hoffm.

オオカサモチ
北海道釧路郡釧路町 2004. 6. 10


初夏から秋にかけて,北海道の低地の草原では様々な草花が咲き乱れる。 その中でも圧倒的な存在感を放っているのが,オオハナウドや エゾニュウ,エゾノヨロイグサなどといった大型のセリ科植物の面々。 茎の高さは2mを超えることも稀ではなく,他の植物から抜きんでて屹立する。 その頂には無数の花が傘のような形に集まって咲いており, 蜜や花粉を求めてハナアブやハエ,小型の甲虫の類が訪れる。

オオカサモチは,この仲間の中ではオオハナウドとともに 花期が比較的早い部類に属し,北海道の低地では 関東が梅雨に入る頃から咲き始める。 高山帯のお花畑から海岸草原まで,幅広い環境で見られる種類である。 写真のように総苞片−傘型花序の下に直接垂れ下がっている小さな葉−が 切れ込むのが識別のポイント。葉の切れ込みも他の種に比べて やや細かい。ニンジンを巨大化させたような印象だ。

和名は中国原産の薬用植物・カサモチという植物に似て大型である ことを示す。

【生育地】 明るい草原
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道,本州(中部地方以北)
【花期】 6〜7月