サクラソウ科サクラソウ属

クリンソウ

Primula japonica A. Gray

クリンソウ
北海道釧路郡釧路町 2004. 6. 7

日本のサクラソウの仲間では異色の存在であり,植物体全体が目立って大柄。 花序は豪華で,九輪草の名の通り,数多くの小花が何段にも重なって咲く。 9段までいくことはさすがに稀だが,3段や5段は当たり前。 また,葉も実に大きい。 長さ40cmを超えることも稀ではなく, 全面に細かい皺があるので白菜のように見える。

典型的な生育地は深山の渓流沿い。釣りなどで谷筋を遡行している時, ど派手な花が突然目の前に現れると,かなり驚く。 盗掘などによる個体数の減少が囁かれている自生地も多いが,日光では近年やたらと増えており, 中には沢一面に繁茂している場所もあるとか。 日本での栽培の歴史はかなり古く, 江戸時代初期には既に様々な花色の品種があったとの記録が残っている。 もっとも,お世辞にも可憐さを感じさせるような草姿でないためか, サクラソウほどには流行らなかったようだ。

【生育地】 山地渓流
【生活史】 多年草 
【分布】 北海道,本州,四国
【花期】 5〜6月
【備考】 日本のサクラソウ属では珍しく4倍体。