キク科ノコギリソウ属

キタノコギリソウ

Achillea alpina L. subsp. japonica (Heimerl) Kitam.

キタノコギリソウ Achillea alpina subsp. japonica
北海道釧路郡釧路町 2001. 9. 7

葉の縁にギザギザを持つ植物は多い。 植物学では,これを鋸歯(きょし)と呼ぶ。 粗いもの・細かいもの・鋭く尖ったもの・先が丸いもの・大きさの違う ギザギザが重なったもの...その表情は多種多様だ。 単語のもともとの意味の通り,ノコギリの歯を連想させる種類も多い。

その典型というべきものが,キク科のノコギリソウ属の植物だ。 和名は,言うまでもなく,葉を鋸にたとえたもの。 細長い葉の両側に鋭い切れ込みが規則正しく並ぶ様子は,確かにチェンソーに似ている。

広義のノコギリソウ(Achillea alpina)は,日本のノコギリソウ 属では最も普通に見られる種のひとつ。非常に 多型な植物で,いくつもの亜種・変種が知られている。濃い桃色の花が ひときわ目をひく写真の個体は,道東のとある海岸で出会ったもの。 自信はないが,分けるとすれば, 亜種のキタノコギリソウに該当するようだ。

【生育地】 原野,特に北地の海岸近く
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(関東以北)
【花期】 7〜9月


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