ナデシコ科ハコベ属

エゾオオヤマハコベ

Stellaria radians L.

エゾオオヤマハコベ
北海道根室市 2005. 8. 10

花数の多い株 花のアップ 毛の多い株

時間潰しのために途中下車したその無人駅は,海に程近い原野の真っ只中にあった。

初秋のたたずまいの中,特に見るものもないかなと思って駅舎に戻ろうとすると,道端の エゾオオヤマハコベの花がふと目に止まった。2週間くらい前に釧路で見かけたときは 既に散っていたのに,ここでは咲き始めといったところ。草刈りか 何かのせいで遅れただけなのだろうが,わたしを歓迎してくれているのだと勝手に 解釈してシャッターを切った。

北海道では普通に見られる種類で,海岸近くの湿原の縁などでよく見かける。 日本のハコベの中では,最も大きく最も美しい花を咲かせるといっても 過言ではないだろう。花弁は4〜5裂し,さらにそれぞれの裂片の先も裂ける。 その様子はカーネーションやセキチクに似ており,ハコベの仲間が 実はナデシコ科に含まれるということを改めて認識させてくれる。

【生育地】 平地から低山のやや湿った草原
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(北部)
【花期】 7〜8月
【備考】 銀色の微毛に覆われた大きな葉も特徴的。