ナデシコ科ハマハコベ属

ハマハコベ

Honkenya peploides (L.) Ehrh. var. major Hook.

ハマハコベ
北海道根室市 2005. 8. 10


北国の海岸だけに生える少々風変わりなハコベ。 そう書くとエゾハコベと同じように聞こえるが,実際には 生育環境はほとんど重ならないようだ。エゾハコベが砂や泥の多い湿地を好むのに対し,こちらは 波打ち際に近い開けた場所,それもやや砂礫質な場所に多い。 そういった過酷な環境に適応してか,草姿はいわゆる普通のハコベ類とツメクサの仲間を足して2で割ったような 感じである。例えば,葉の幅広なシルエットはハコベ類のそれに似ているが, 肉厚で光沢の強い質感はツメクサを彷彿とさせる。

たくさんの茎を密生させて黄緑色の大きな塊を作るので, 地味ながらなかなかの存在感。ハマベンケイソウやシロヨモギなどと同じく,視界の片隅にひと株生えているだけで 茫洋とした北国の海岸の風景がぐんと引き締まる。

【生育地】 海岸の砂礫地
【生活史】 多年草
【分布】 北海道,本州(北部)
【花期】 6〜9月