シソ科ハッカ属

ハッカ
北海道釧路郡釧路町 2004. 8. 13

ハッカ

Mentha canadensis L. var. piperascens (Malinv. ex Holmes) H.Hara

喉がすっきりするあの独特の感覚でお馴染みのハッカだが,その歴史は 意外にも北海道と関係が深い。かつては北見地方を中心に 盛んに栽培されており,最盛期には世界シェアの実に70%に 達する驚異的な生産量を誇っていた。

アジアに広く分布するのに も関わらず和種ハッカの英名がJapanese mintなのは,このためだろう。もっとも, 安価な人工ハッカや外国産ハッカが主流となった現在では,ハッカ御殿の 遺構やハッカ記念館などが往時の隆盛を今に伝えているに過ぎない。

なお,日本に自生するハッカは本種の他にはヒメハッカのみだが,最近は ペパーミントやスペアミント等の洋種のハッカも時折野外で見かけるようになった。 おそらく,近頃のガーデニングブームの走りで庭先などで栽培されていたものが 逸出したのだろう。それぞれが和種ミントとは微妙に異なる個性的な芳香をもっているので, 比べてみるのも楽しいかもしれない。ちなみに私の好みはアップルミントだ。

【生育地】平地から低山の湿った草原や湿地,放棄水田,河川敷など 【生活史】多年草  【分布】北海道,本州,四国,九州 【花期】8〜10月